じゃがいもの芽が出た場合も食べられる?しわしわや緑の物は子供は食べて大丈夫か紹介!

いつも家に常備されていることの多いじゃがいも。

子供も、野菜は嫌いでもじゃがいもなら食べるなんてこともあるんじゃないでしょうか?

でも、いざ調理しようと思った時にはすでに芽が出てるなんてこともしばしば。

そんな芽が出たじゃがいもは食べられるのかをご紹介!

また、しわしわになったり緑色になったじゃがいもを子供が食べても大丈夫なのかもあわせてご紹介いたします。

じゃがいもに芽が生えちゃった……。

捨てなきゃダメかなぁ?

ちょっと待って!

状態によってはまだ食べらるから、紹介しますね!


じゃがいもってどんな野菜?

じゃがいもは身近な野菜ですが、いったいどんな植物なのかご存知でしょうか?

実はじゃがいもはナス科の植物で、食用にしているのは、実や根ではなく地下にある大きくなった茎を食べているんです。

その証拠にナスの花とじゃがいもの花はよく似ており、小さな可愛らしい花を咲かせます。

その昔、インカ帝国を侵略したスペインによってじゃがいもがヨーロッパに紹介された時には、じゃがいもは食用ではなく、花を観賞する観葉浴物として利用されていたんです。

じゃがいもってどんな野菜?栄養は?

じゃがいもに含まれる栄養で一番特徴的なのは、ビタミンCで、じゃがいもにはミカンと同じくらいのビタミンCが含まれています。

ビタミンCは風邪予防や美容に良い水溶性のビタミンですが、熱に弱く加熱で壊れやすいという欠点があります。

ですが、じゃがいものビタミンCはじゃがいものデンプンに守られるのでビタミンCが壊れにくいという特徴があるんです。

また、むくみや高血圧に影響があるナトリウムの排出作用があるカリウムを豊富に含みます。

そして、「イモ」は太る!とお悩みの方に朗報です。

実はじゃがいもは、成分のほとんどがデンプンのため、100グラムあたり76キロカロリーなのでとても低く、米やパンのカロリーの約半分程度なんです。

じゃがいもってどんな野菜?毒がある?

じゃがいもの毒について、小さいころから聞いている方も多いのではないでしょうか?

そのとおり、じゃがいもには毒が含まれています。

その毒とは「ソラニン」と「チャコニン」などのグリコアルカロイドの有毒成分です。

この成分は、じゃがいもの他、ツルナス、イヌホオズキに含まれています。

ソラニン・チャコニンを過剰摂取すると起きる症状
吐き気・おう吐 下痢
腹痛 めまい

重症になると、眠気、無気力、衰弱、視覚障害があらわれ、場合によっては死亡の可能性もあります。

じゃがいもを多量に摂取して上記の症状が出た場合、医療機関へ受診してください。

このソラニンやチャコニンがどこに含まれるかというと、じゃがいもの芽や緑色に変色した部分に多く含まれます。

芽が出ていない、緑色の部分が無い成熟したじゃがいもの皮には健康被害が出る量のソラニンやチャコニンは含まれていませんが、安全を期すなら、皮をむいて食べるのが良いでしょう。

また、じゃがいもに光が当たったり、傷がつくとその部分のソラニンやチャコニンが増加するといわれているので、じゃがいもを保管する場合は冷暗所など光が当たりにくい場所で保管しましょう。

子供については大人よりも体が小さい分、ソラニンやチャコニンを過剰摂取すると命の危険もありえますので、より注意が必要です。

芽が出たり、しわしわや緑のじゃがいもは子供が食べて大丈夫なの?

じゃがいもは野菜嫌いの子供でも食べてくれることが多い野菜なので、子供に食べさせたいという場合も多いのではないでしょうか。

でも、芽が出たり、しわしわになったものや緑色のじゃがいもを子供が食べて大丈夫なの?と心配ですよね。

そんなじゃがいもについて子供が食べて大丈夫なのかご紹介いたします。

芽が出たじゃがいもの場合

じゃがいもの芽にはソラニン・チャコニンが含まれています。

芽が生えたじゃがいもは食べることが出来ますが、必ずしなければならないのは、芽をきちんと取り除くこと!

きちんと取り除かないと毒にあたる可能性があります。

芽が生えたじゃがいもは、伸びた芽を取り除き、芽の部分を大きくえぐりとってから皮をむいて調理してください。

しかし、この手順できちんと取り除いても、もし苦みやえぐみを感じたらすぐに食べるのを中止し、異常があればすぐに病院へ行ってください。

POINT

・伸びた芽を取り除く

・芽の部分を大きくえぐり取る

・皮をむいて調理する

しわしわのじゃがいも

じゃがいもがしわしわの状態になっているものは、これは水分が抜けた、つまりはしなびた状態ですので、じゃがいもの皮をむいて、きれいなクリーム色をしていれば食べても大丈夫です。

一説には水分が少なくなった分、甘みが増しているとも言われています。

しかし、しわしわになるまで置いておいたじゃがいもですので、芽をしっかりと取る、皮をむいて調理するなどきちんと処理をしましょう。

また、芽が出ていて触ると柔らかくなったじゃがいもの場合は栄養分を成長に使っていて味が落ちている可能性があるため、食べない方が良いでしょう。

POINT

・芽をしっかりと取る

・皮をむいて調理する

・芽が出て柔らかいものは食べない

緑色のじゃがいも

じゃがいもの緑色の部分については、ソラニンやチャコニンが含まれていますので、注意が必要です。

皮に緑色の部分があるようなら、皮を厚めにむき、緑色の部分のまわりもしっかりと皮をむきます。

しかし、全体が緑色になっているものは危険ですので、決して食べないでください。

POINT

・皮を厚くむく

・緑色の部分のまわりの皮をしっかりとむく

・全体が緑色のものは決して食べない


子供にじゃがいもを食べさせるときの注意

子供は大人に比べて体が小さいため、ソラニンなどじゃがいもの有毒成分を摂取してしまうと大変危険です。

ソラニンやチャコニンは水にさらしたり茹でたりする程度では分解されない物質です。

心配であれば芽が生えたり緑色になっているものは食べさせないということも大切です。

また、家庭菜園でじゃがいもを育てている場合、未熟で小さいじゃがいもを収穫してしまう場合があります。

しかし、未熟で小さなじゃがいもは、完熟したじゃがいもに比べてソラニンやチャコニンを多く含むことがあるので、未熟なじゃがいもは口にしないほうが安全です

実際にじゃがいもの食中毒で多いのが、家庭菜園や学校の授業で栽培したじゃがいもを未熟な状態で芽を取らなかったり、皮をむかないで食べてしまった事例です。

しかし、きちんと芽や緑色の部分を取り除く、皮を必ずむく、未熟なじゃがいもは食べないなどに注意していけば、栄養価の高いじゃがいもを安心して食べることが出来ます。

じゃがいもを料理する時ってこういうことに気を付けるといいのね!
好きな子供も多いじゃがいもですので、きちんとした下処理で安全においしく食べるようにしたいですね。


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