ピアノを家に置く際に注意することはあるのでしょうか?
とても重たくて高価な楽器なので、どこに設置すればいいのか床が抜けてしまわないかも心配ですよね。
ピアノを家に置くにはどうするといいのかをご紹介します。
Contents
ピアノを置いてはいけない場所
ピアノは身近な楽器ですが、とても大きくて高価なものです。
せっかく購入したピアノを少しでも長持ちさせるために、設置してはいけない場所を理解しておきましょう。
湿気の多い場所
ピアノの音が出なくなったり鍵盤が戻らなくなったり音が狂ってしまうなどのトラブルの原因になるのが湿気の多い場所です。
特にグランドピアノやアップライトピアノは木でできているので、湿度や温度の変化には敏感です。
場合によってはカビが発生してしまうこともあります。
台所やお風呂などの水回りの近くや、雨や冬の結露で湿度が高くなる窓の近くにピアノを設置するのは避けるようにしましょう。
グランドピアノやアップライトピアノは良い環境でメンテナンスをすれば100年以上使用できることもあるようです。
ピアノの設置場所は購入する前に考えておくことをおすすめします。
直射日光のあたる場所
ピアノの温度が上がってしまう直射日光のあたる場所に設置することもピアノの寿命が短くなる原因になってしまいます。
どうしても直射日光のあたらない場所にピアノを設置できなければ、遮光カーテンなどで直射日光を遮る工夫をしましょう。
エアコンの風があたる場所
湿度や温度の変化が激しいところはピアノを傷めてしまうので、エアコンの風にも注意が必要です。
「湿気が多い場所」と同様に音が出ない、鍵盤が戻らない、音が狂うなどトラブルの原因になります。
エアコンの風があたりやすい場所にしかピアノを設置できない場合はピアノに直接エアコンの風があたらないよう風向きに注意しましょう。
床暖房のある場所
床暖房は冬に使用することが多いので、冷えているピアノが床暖房をつけることによって脚からピアノが暖まってしまいます。
急激な温度の変化はピアノが傷んでしまう原因になるので床暖房のない部屋に設置することが望ましいです。
どうしても床暖房が避けられない場合は、ピアノの下に断熱用のパネルを敷いて床暖房の熱を遮断しましょう。
ピアノを設置する前に床の補強は必要?
電子ピアノを設置するのであれば床を補強する必要はありませんが、アップライトピアノは200~300kg、グランドピアノは250~500kgと大変重く、床の補強が必要なこともあります。
建築基準法の床の耐荷重は180kg/㎡ですので、アップライトピアノは15,000円~30,000円ほどで販売されている床の補強ボードを敷くか、軽めのものであればそのままでも大丈夫そうですが、グランドピアノは床の補強が必要です。
一軒家やマンションによっても違いがあるので、不安があるようでしたら専門家に相談してみましょう。
和室にしかピアノを設置できないという場合は床補強ボードをピアノの下に敷いてください。
和室の畳は柔らかい素材でできているので、ピアノの設置部分がへこんでしまいます。
ピアノを和室に設置することはおすすめできませんが、畳を傷める原因になったりピアノを簡単には動かせないことを理解した上で設置するようにしましょう。
ピアノを移動させるには?
引越しなどでピアノを移動させるひつ必要がある場合、ピアノ運送の専門業者に依頼するようにしましょう。
ピアノは大きくて重たいですが、とても繊細な楽器です。
素人が数人で運ぶことは危険なだけでなく、持ち上げたり運んだりする時の衝撃や振動が原因で音が狂ったり出なくなってしまうこともあります。
ドアや部屋の間取り、建物の都合によっては2階以上の階層へピアノの搬入が難しく、クレーン車で持ち上げることもあるのです。
その場合はピアノの運搬費用の他に10,000円~30,000円程度のクレーン車代が必要になります。
初めてピアノを購入するのであれば事前にどのような搬入方法をするのか業者と相談し、見積もりをしてもらいましょう。
引越しでピアノを運ぶ場合は以下のことを伝えておくとスムーズです。
・ピアノの種類、大きさ、型番
・ピアノを家の中に搬入した時の方法
・自宅の環境(マンションor一軒家、トラックやクレーン車が入れるスペースがあるか等)
・ピアノをどこへ運ぶか
・ピアノの搬出、搬入の日時
ピアノの搬入後は調律が必要になるので、事前に依頼しておきましょう。
ピアノを良い環境で長持ちさせよう!
ピアノは良い環境でメンテナンスをしていれば100年以上利用できることもある楽器です。
ピアノを設置するのに避けた方がいい場所があります。
- 湿気の多い場所
- 直射日光のあたる場所
- エアコンの風があたる場所
- 床暖房のある場所
ピアノを設置する環境によっては床の補強や床補強ボードが必要なこともあります。
床の補強が必要かわからない場合は専門家に相談してみましょう。
ピアノの搬入はピアノ運送業者に依頼し、搬入後は調律も必要です。
事前にピアノ運搬業者に相談と見積もりをしてもらい、トラブルなく搬入してもらいましょう。
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