古い家には、必ずと言っていいほどあるのが畳の和室です。
湿度に強い畳は、ジメジメする季節にはその湿気を吸湿してくれて、乾燥する季節には保っていた湿度を放出してくれるので、季節による部屋の環境が変わりにくいというメリットがあります。
このため、エアコンなどの冷暖房を控えめにしても快適に過ごすことができます。
また、畳の構造上、内部に空気層があることで、遮音効果があり、足音などが響きにくいため、小さなお子様がいる家庭には畳の部屋がおすすめです。
日本人には馴染みのある畳の部屋ですが、「カビが生えやすい」「ダニが出やすい」「汚れが落ちにくい」「古臭い」などというイメージがあるのも現状です。
また、重たい家具などによる凹みなどもできやすいという欠点も持ち合わせています。
それでも賃貸物件では、畳の部屋は賃料も安くて、そういった点では魅力ですよね。
賃料を抑えるのに、畳の部屋を借りてフローリングに変えてしまえばいいという考えもあります。
しかし、畳の部屋をフローリングにリフォームしよう業者さんに頼んでしまうと、費用がかなりかかります。
そんな畳の部屋を、diyで簡単にフローリングに変身させてしまう方法があるので、ご紹介します!
フローリング材の違いは?
フローリング材は、無垢のフローリング材や、突板や挽板のフローリング材、化粧シートなどがあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
6畳をフローリングとした場合のコスト(目安) | |||
無垢(単層)フローリング | 天然木を加工したもの | 吸湿性が高く、反りや収縮が起こりやすい | 6〜30万 |
突板・挽板フローリング | 薄くスライスした木材を合板の表面に貼り付けたもの(張り付けている木材が厚いものを挽板という) | 無垢材に比べて反りにくい | 突板:6〜10万
挽板:20〜30万 |
化粧シート | 紙や樹脂のシートに木目のプリントを施したもの | 木の風合いは劣るが、メンテナンス性がよく、機能に優れている | 5〜10万 |
これらを専門の施工業者にお願いしたとすると、工賃や廃材の廃棄費用などがかかってきます。
畳の和室をフローリングの洋室にする場合、工賃と廃棄費用はおよそ10〜15万円ほどかかってきます。
フローリングのリフォーム費用は決して安いものではありません。
畳からフローリングへのdiy
少しでもコストを抑えたいのであれば、diyすることも考えますよね。
畳からフローリングに変えることは、diyでも十分可能です。
畳を取り除き、断熱材を敷いてからお好みの床材を張り付けていきましょう。
断熱材を敷かずに、床材を貼り付けると、冬場に床だ冷たすぎて生活に支障が出てしまうこともあるので忘れずに敷きましょう。
畳からフローリングにすることで、カビが発生しやすくなることもあるので、防カビワックスなどを使ってフローリングをカビから守りましょう。
賃貸でのフローリングも可能?
畳の和室をフローリングにしたいけれど、賃貸ではリフォームはできないとお悩みの方も、フローリングカーペットを使う方法もあります。
フローリングカーペットとは、突板フローリングや化粧シートのフローリングがカーペット状になったもので、敷くだけという手軽さで、フローリングの床にすることができるものです。
敷くだけで簡単なフローリングカーペットは、インターネットの通信販売などで購入することができます。
フローリングカーペットで検索すると、沢山の種類があり、好みのものを選ぶことができます。
ウッドカーペットという名前で出ているものもあり、シックハウスが気になる方も、シックハウスの原因であるホルマリンの放散量を抑えた、低ホルマリンタイプも見つけることができます。
また、フローリングカーペットは重たい家具などを置いても凹みや傷がつきにくいので、賃貸にお住まいの方には嬉しい床材とも言えます。
接着剤が不要なものは、ただ敷くだけで良いので、畳を傷つけることもありません。
費用も6畳の部屋ですと、1万5〜6千円から購入できるものもあるので、専門の業者さんに頼むことを考えると、グッと費用を抑えることができますよね。
ただし、使用する環境によっては、カビやダニの発生を起こしてしまうので、注意が必要です。
フローリングカーペットを敷く方法
まずは、畳をしっかりと掃除しておくことが大切です。
ほうきや乾いたタオルなどで乾拭きしておきましょう。
diyする時期は、カビやダニが嫌う、気温が低くて乾燥している冬がおすすめです。
次に、畳の上にダニ除けシートを、畳の下に湿気取りシートを敷きます。
畳は、細かな繊維が折り重なってできているので、その構造によって空気が抜けていくようになっています。
この上に直にフローリングカーペットを敷くと、蓋をしてしまうことになり、蒸れや湿気を発生しやすくなってしまいます。
畳からフローリングにリフォームする場合、部屋の状態や床材によって費用は変わってきます。
賃貸物件などは、diyなどで予算や部屋の環境によって最適な方法を選んでみてくださいね。
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