肌に直接触れることもある畳は、常にきれいにしておきたいですよね。
ほうきやコロコロ、シート、雑巾、クエン酸などのお掃除グッズを使った、畳掃除のやり方を説明します。
またダニが発生した場合のほうきやコロコロ、シート、雑巾、クエン酸を使った退治・予防法についてまとめました。
Contents
畳掃除の基本的な方法
畳掃除の基本は、表面のゴミやホコリを取り除いて汚れを拭き取ることです。
お掃除グッズにはほうきやコロコロ、シート、雑巾、クエン酸をなどいろいろありますよね。
ここでは、それぞれのグッズを使った掃除のやり方を説明します。
畳掃除には、ほうきが一番
畳には細かい目があり、この目と目のすき間に小さなゴミが溜まっていきます。
ほうきは、この溜まったゴミをよく掻き出してくれるので、畳掃除に最適なんです。
やり方はかんたんで、たった2ステップです。
- 畳の目に沿って、ほうきでほこりやゴミを掃いていきます
- 雑巾で乾拭きして、おしまい
これを週に一回の目安で行えば、畳をきれいな状態にキープできます。
ちなみに、しっかりとゴミを掻き出せるように、ほうきはあまり柔らかくない方がオススメ。
注意点として、掃除をするときは、必ず畳の目に沿って掃くようにしてください。
畳の目に逆らって掃いてしまうと、細かいゴミが取れないだけではなく、イグサが傷んでしまいます。
ほうきがなければ、掃除機を使いましょう。
その場合、畳1枚あたり30秒以上を目安として、畳の目に沿ってゆっくりとかけてください。
お掃除ロボットは、畳の目の向きに関係なく動いていくので、畳掃除には使わない方が良いでしょう。
- 掃除をするときは必ず畳の目に沿わせる
- 掃除機は畳1枚あたり30秒以上を目安にゆっくりとかける
フローリングシートも便利
ほうきがない場合は、フローリングシートがおすすめです。
毛足の長いタイプを使うと、ゴミやほこりをよく絡め取ってくれます。
ウェットタイプだと、カビが生える恐れがあるので、必ずドライタイプのシートを使って、畳の目に沿って拭いてください。
汚れがひどい時は雑巾で水拭き
表面の汚れがひどい時は、水で濡らした雑巾を固く絞って拭き取ります。
そのままだとカビの原因になるので、水拭きした後は、必ず乾いた雑巾で水けを拭き取るようにしてください。
その後、部屋の風通しをよくして、畳をしっかりと乾かします。
どうしても畳の汚れが落ちにくい時は、畳専用の洗剤を使います。
エコなお掃除グッズとして人気の重曹は、畳掃除に向いていません。
重曹のアルカリ成分が、イグサと反応して変色させてしまうからです。
ただし、畳にカビが生えてしまった場合は、重曹を使います。
このときも、できるだけ変色を防ぐために、重曹の量は少しだけにしておきましょう。
- 雑巾を固く絞って水拭きします
- 別の雑巾で乾拭きします
- しっかりと乾燥させます
畳掃除にコロコロを使ってもいい?
畳掃除には、いわゆるコロコロは使ってはいけません。
粘着力が強いため、畳のイグサを傷めてしまいます。
畳の掃除には必ず、ほうきや掃除機、ドライタイプのフローリングシートを使うようにしてください。
ダニが発生してしまった時の掃除方法と予防法
こまめに掃除をしていても、梅雨の時期などどうしてもダニが発生してしまうことがあるものです。
その場合のダニ退治の方法と予防法について説明します。
ダニは畳が大好き
ジメジメした環境を好むダニにとっては、イグサでできた畳は湿気を含みやすく、うってつけの住み家となります。
あっという間に繁殖してしまうので、気が付いたら畳のあちこちがダニだらけ、ということも!
そうならないために、万が一ダニが発生してしまったときの掃除方法を知っておきましょう。
ダニ退治の方法
湿気を好むダニは乾燥にとても弱いため、ダニ退治には畳を乾燥させることが有効です。
方法は、次のように行います。
- ほうきや掃除機で畳表面のダニを取り除きます
- ダニは畳の裏面や下にも潜んでいるので、畳をひっくり返して同じように掃除します
- 熱いお湯で濡らした雑巾を固く絞って、表面を拭き取ります
- 水けが残らないよう、乾拭きも忘れずに
- 畳の表と裏、両面とも終わったら、陽当たりの良い場所に干して、十分に乾燥させます
直射日光にそのまま当てると、日焼けや変色の原因になるため、日差しの強い日は注意しましょう。
乾燥によるダニ予防
畳をひっくり返して天日干しして……。
ダニ退治にはとても効果的な方法ですが、大変な作業でつい先延ばしにしてしまいそうですよね。
そのため、ダニが発生しないように、予防することが大切です。
手軽にできるダニ予防の方法は、和室の通気性をよくして、普段から畳をよく乾燥させておくことです。
特に、最近の住宅は気密性が高く、湿気がこもりやすいため、こまめに乾燥せることを心がけてください。
畳の下に乾燥シートや防虫シートを敷いておいたり、湿度が高い時期には、エアコンのドライモードや除湿器をかけたりすると、効果的です。
クエン酸によるダニ予防
クエン酸には殺菌・消臭効果があるため、さらなるダニ予防が期待できます。
やり方は以下の通り。
- バケツ半分の水(3~4リットルくらい)に、クエン酸を小さじ1杯溶かします
- 水拭きと同じように、このクエン酸水に雑巾を漬けて固く絞り、畳の目に沿って拭いていきます
- 乾拭きをして、部屋の通気性をよくし、畳を乾燥させておしまい
ここで注意したいのが、まだイグサが新しい畳の場合です。
クエン酸を使ってしまうと、せっかくの真新しい青々としたイグサが、あせたように変色してしまう恐れがあるからです。
その場合は、クエン酸の使用はできるだけ控えましょう。
また、畳の上にカーペットなどを敷かないようにして、ダニが潜める場所を減らすことも、ダニ予防に効果的です。
最後に、どのような時にどのようなお掃除グッズを使えばよいのか、表にまとめました。
どのような時 | 使うお掃除グッズ |
表面のゴミを取る | ほうき、掃除機、フローリングシート |
表面の汚れを取る | 水拭きの雑巾→乾拭きの雑巾 |
ダニ予防をする | クエン酸 |
※使ってはいけないもの…コロコロ、お掃除ロボット、重曹 |
ゴロゴロと横になれてリラックスできる畳。
最近では和室を、赤ちゃんのお昼寝スペースや、子供の遊び部屋として活用するご家庭も増えていて、依然として人気が高いです。
だからこそ、普段から汚れや湿気をこまめに取り除き、いつまでも快適に過ごせる空間を保てるといいですね。
畳掃除には、ほうきが向いているのね。フローリングシートも便利!
雑巾がけをするときは、必ず水拭きと乾拭きをセットで行うようにしましょう!
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