花粉症やウイルス対策に使っている人も多い空気清浄機ですが、毎日使うものですからフィルターは常にきれいにしておきたいところ。
そんな空気清浄機のフィルターを洗うときに掃除の定番のクエン酸や重曹で洗うことはできるのか?
またカビやタバコのヤニ・臭いがフィルターについてしまった場合にも、効果があるのかも調べました。
クエン酸や重曹を使ったフィルターの洗い方をお教えしますね!
空気清浄機フィルターの種類
現在の空気清浄機の主流はファン式という空気をファンで強制的に吸引し、フィルターでその空気をろ過することによって空気をきれいにする方式です。
フィルターには基本的にプレフィルター、集じんフィルター、脱臭フィルターなどの種類があります。
プレフィルター | 外気を取り込む際のゴミ(昆虫など大型のゴミ)を取り除く。 |
集じんフィルター | 部屋の中にある細かい粉じんやホコリを取り除く |
脱臭フィルター | 臭いを除去する。 |
最近の空気清浄機には加湿機能がついているものも多いので、この場合は加湿フィルターと呼ばれるフィルターが内蔵されています。
また、フィルターによっては洗うことができないものもあるため、必ず取扱説明書を確認してください。
基本的に集じんフィルターと脱臭フィルターは洗えない空気洗浄機が多いようです。
また、エアコンや暖房器具などの季節家電とは違い、空気清浄機は年がら年中動いているものなので、とても汚れやすいです。
ですので、月1回の清掃・お手入れが各メーカーから推奨されています。
空気清浄機フィルターの洗い方
空気清浄機フィルターの基本的な洗い方は取扱説明書に記載されていますので、ここでは基本的な洗浄では落ちにくい汚れについてご紹介します。
また、フィルターが洗えない空気洗浄機もありますので、必ず取扱説明書を確認してください。
使っている空気清浄機のフィルターが洗えるものであれば、用意するのはクエン酸と重曹です。
それぞれ落とす汚れに得意分野がありますので、目的にあったものを選んでください。
クエン酸→水垢
重曹→臭い
クエン酸での洗い方
クエン酸が得意な汚れは、水垢です。
特に加湿フィルターには水に含まれるミネラルなどの影響もあり、頑固な水垢が付きやすくなります。
クエン酸でのフィルター洗浄に必要な量は水(40℃のぬるま湯)1リットルに対してクエン酸6gです。
- フィルターからホコリなどを取り除く
- 洗面所やたらいなどのフィルターを付けられる大きさの容器に水を入れる
- クエン酸を溶かす
- 約2時間つけ置きする
- 水で十分にすすぎ洗いをする
- 風通しのいい日陰で十分に乾燥させる
クエン酸は、水垢などの汚れを落とすため結果的に臭いに対しても一定の効果があります。
クエン酸で消えないような臭いがあれば、重曹の出番となります。
洗った後は、きちんと乾燥させてから空気清浄機に戻すようにしてください。
でないと湿ったフィルターがカビの温床になってしまうこともあるので注意してください。
重曹での洗い方
重曹は空気清浄機フィルターの臭いに有効です。
重曹でのフィルターの洗い方はクエン酸と同様ですが、使う量が水(40℃のぬるま湯)1リットルに対して重曹60gです。
結構な量を使うので、他の掃除にも使えるので大容量を買ってもいいかもしれないですね。
- フィルターからホコリなどを取り除く
- 洗面所やたらいなどのフィルターを付けられる大きさの容器に水を入れる
- 重曹を溶かす
- 30分つけ置きする
- 水で十分にすすぎ洗いをする
- 風通しのいい日陰で十分に乾燥させる
ちなみに、臭いに対しては重曹の他に、ウーロン茶に10分くらいつけるというお手入れもあります。
カビやタバコのヤニに効果はあるの?
空気清浄機とカビは切っても切れない関係だから仕方ない……、というのは嫌ですよね。
しかし、実際に空気清浄機はカビが生えやすい環境です。
ですので、フィルターを洗う以外にも掃除機などでフィルターに付いたホコリなどを吸うなどの定期的なメンテナンスが大切になります。
特に加湿トレイやタンクに付いているヌメッとした汚れはカビや細菌なので、積極的に掃除しましょう。
こういった汚れにはアルカリ性の重曹が効果的です。
水やぬるま湯に重曹を溶かし、それに加湿タンクを漬けたり拭き掃除するなどして、汚れを落とし、しっかり乾燥させましょう。
また、タバコのヤニにはクエン酸・重曹いずれも効果がありますが、臭いが気になるようであれば、まずはクエン酸による洗浄をし、それでもだめなら重曹での洗浄を試してください。
また、タバコのヤニはクエン酸スプレーで直接ふき取る方法もあります。
クエン酸スプレー
- スプレーボトルにクエン酸小さじ1を入れる
- スプレーボトルに水200ml入れる
- フタをしてスプレーボトルを振り、しっかりと溶かす
- このクエン酸スプレーを雑巾などに吹き付けて汚れをふき取ります。
タバコのヤニについては、粒子が細かいためフィルターだけでなく内部に付着する場合もあるので、もしフィルターの掃除で臭いが落ちないときは、可能な限りの部品をクエン酸スプレーをして固く絞った雑巾などで拭き掃除してください。
タバコのヤニは他の汚れに比べても粘度が高くベタベタした汚れですので、放っておくと他の汚れが付着して更に汚れが落ちにくくなる汚れなので、しっかりと落としてください。
臭いや汚れが取れないときは?
クエン酸や重曹を使って臭いや空気清浄機の機能が改善しないようなら、フィルターの交換が必要な可能性があります。
各メーカーで交換用フィルターを販売していますので、確認してみてください。
空気清浄機の寿命は技術の進歩で日増しに伸びて、交換不要10年という長寿命の商品も数多くなってきています。
しかし、それもきちんとメンテナンスができてこその長寿命です。
タバコのヤニや空気が汚れているとフィルターが汚れやすくなり、更に空気清浄機フィルターの寿命を縮めることになります。
空気清浄機の機能を保つためにも、ぜひ空気洗浄機フィルターのお手入れをしてくださいね。
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