短時間でお湯を沸かせる電気ケトルは手軽で便利ですが、気になるのは電気代です。
やかんでお湯を沸かしたときの電気代と比較すると、どれくらい違うのでしょうか。
電気ケトルとやかん、それぞれでお湯を沸かしたときの電気代とガス代を比べてみました。
またIHコンロやプロパンガスを使ったときの電気代、ガス代も比較してその節約効果をまとめました。
Contents
電気ケトルの特徴
電気ケトルとは電気の熱でお湯を温める電気式のやかんで、コンセントがあればどこでも手軽に使えます。
水を必要な分だけ電気ケトルに入れて電源プレートの上に置き、スイッチを入れればあっという間にお湯を沸かしてくれます。
本体を倒してもお湯がこぼれにくい、お湯が沸いたら自動でスイッチが切れるなど安全に配慮された設計のものが多いので、小さな子供がいても安心して使えますよ。
保温機能はなくそのつどお湯を沸かすものなので、容量が0.6ℓ~1ℓくらいの小さなものが主流です。
瞬間的にお湯を沸かすため消費電力は大きく、1100~1300Wくらいと強力なドライヤーほどあります。
ご家庭の契約する電力量によってはブレーカーが落ちる可能性があるので、注意が必要です。
- 電気ケトルは安全設計で火も使わず子供にも安心
- 少しだけお湯を沸かしたいとき、キッチン以外でも使いたいときに便利
電気ケトルの電気代とやかんのガス代を比較!どちらが節約できる?
一般的な電気ケトル(消費電力1250W)とやかんを使って、1ℓのお湯を沸かすのにかかる光熱費と時間を比べました。
電気ケトルは消費電力が大きいため、電気代が気になります。
都市ガスのコンロでやかんを使ってお湯を沸かしたときと比べると、光熱費と所要時間はどのくらい違うのでしょう。
- 電気ケトル:3.4円、5分
- やかん:2.2円、9分
1ℓのお湯を沸かしたときの光熱費は、やかんのほうが一回あたりで1.2円安いことがわかりました。
1日2回お湯を沸かしたとしても、その差は年間でも1.2円×2回×365日=876円です。
電気会社やガス会社のプランによって料金に違いはありますが、これなら光熱費の違いはあまり考えなくてもよさそうです。
それよりもお湯を沸かす頻度やどれくらい手間に感じるかで、電気ケトルとやかんを使い分けてはどうでしょうか。
マグカップ1杯ずづ沸かすことが多いなら、電気ケトルが手軽に使えます。
コンセントがあればリビングでもお湯を沸かせるので、いちいちキッチンにまで行かずに済みますよ。
電気ケトルなら火を使わず自動でOFFになるので、子供が自分でお湯を沸かすときも安心してまかせられます。
一度に何杯分ものコーヒーを入れる、麦茶を作るなど一度に大量のお湯を沸かすことが多いなら、やかんのほうが手間がかかりません。
IHクッキングヒーターの電気代は?プロパンガスのガス代は?
一般的なIHクッキングヒーター(2500W)や、プロパンガスの光熱費についても調べました。
IHクッキングヒーターでは?
IHクッキングヒーターで1ℓのお湯を沸かしたときの電気代は2.4円、所要時間はたった3分。
IHクッキングヒーターは電力が大きく熱効率も高いので、一番早くお湯を沸かせるのです。
IHを導入しているご家庭の多くは、電気会社の契約プランもオール電化専用のプランで、一般的な従量電灯プランと比べると深夜の電気代がの3割ほどで済みます。
逆に日中の電気代は従量タイプの1.5倍ほどかかることもありますので、電気ケトルをよく使う時間帯によっても電気代は大きく変わります。
プロパンガスでは?
プロパンガスで1ℓのお湯を沸かしたときのガス代は、ガス会社によって大きくちがいます。
自由価格のため、料金が適正価格で都市ガスと同じくらいである会社もあれば、3~5倍ほどかかる会社もあります。
どこにでも設置できて災害に強いプロパンガスですが、適正価格のガス会社でないと都市ガスや電気と比べて節約するのは難しそうです。
プロパンガスは一般家庭で都市ガスが通っていない地域で使われています。
プロパンガスを使う地域に住む場合、都市ガスは選べないので電気を効率よく使えば光熱費の節約につながります。
電気ケトル、やかん、IHクッキングヒーターを使った電気代、ガス代を比較
電気ケトル、やかん(都市ガス、プロパンガス)、IHクッキングヒーターを使って1ℓのお湯を沸かしたときの光熱費と所要時間をまとめました。
電気ケトル | やかん
(都市ガス) |
やかん
(プロパンガス) |
IHクッキング
ヒーター |
|
光熱費 | 3.4円 | 2.2円 | 都市ガスと同程度~5倍 | 2.4円 |
所要時間 | 5分 | 9分 | 9分 | 3分 |
光熱費を比べてみると、プロパンガスの料金が都市ガスの5倍であったとしても、その差は1回あたり10円未満です。
電気ケトルを使うかどうかは電気代の節約の面からでなく、手軽さ、使いやすさの面からも考えてみてはいかかでしょうか。
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