お菓子の乾燥剤でおなじみのシリカゲルですが、お菓子を食べ終わった後、捨て方がわからず、何となく溜めてしまっていませんか?
そのシリカゲルの捨て方と、再利用の方法を電子レンジやダイソーグッズでできるシリカゲル再利用の方法をご紹介!
どうして効果が出るのかの仕組みもあわせてご紹介します。
捨て方と再利用の方法も教えますね!
Contents
シリカゲルとは?湿気を吸う仕組みを解説!
シリカゲルは二酸化ケイ素を主成分とした物質で、吸着性が強く、乾燥剤などで活用されています。
シリカゲルの表面には目には見えない微細な孔があいていて、湿度に応じて、孔や表面に吸着させることで湿気を吸収しています。
また、化学的にとても安定した物質であるシリカゲルは、同じ乾燥剤である生石灰と違い、水で濡らしても発熱しないため安全に利用することができます。
乾燥剤 | 再利用できるか |
シリカゲル | 再利用できる |
生石灰 | 再利用できない |
シリカゲルは細かい粒なので、袋に入って使用されますが、このシリカゲルが入っている袋で吸湿速度を調整しています。
袋のタイプ | 効果 |
PETフィルム | 中が見える。通気性がゆるやか |
不織布タイプ | 中が見えにくい。通気性が速い |
シリカゲルは食べてしまっても消化吸収されない物質ですが、必ず小さな子供の手の届かない所で保管してください。
万が一、シリカゲルを食べてしまった場合は、水か牛乳を飲ませ、様子を見てください。
もし、口内が腫れたり、異常が出た場合は病院へ行ってください。
シリカゲルの交換時期
シリカゲルの袋の中には透明・青、場合によってはピンク色の粒が入っています。
このなかでも青い粒はシリカゲルが湿気をどれだけ吸収したかのインジケーター代わりになっています。
シリカゲルがどんどん湿気を吸っていくと、それに伴って青い粒が徐々に白やピンク色に変色していきます。
すべての青い粒が白やピンク色に変色したらシリカゲルの吸湿力が無くなったタイミングになります。
シリカゲルの捨てかた
シリカゲルは特別な処分は必要なく、ご家庭のゴミとして処分できます。
シリカゲルは主成分が二酸化ケイ素ですが、「可燃ゴミ」として処分されることが多いようです。
しかし、自治体によっては処分方法が違うため、お住いのゴミ分別にしたがって捨ててください。
シリカゲルを再生させる方法
シリカゲルを再利用する場合、必要になるのはシリカゲルが吸った湿気を失くすことです。
そのためには加熱して湿気を飛ばすことが必要になります。
シリカゲルを再生させる方法【電子レンジ編】
シリカゲルを再利用するのに電子レンジを利用してみましょう。
電子レンジでシリカゲルを再生させる方法は以下のとおりです!
- シリカゲルを袋から取り出し、耐熱皿などにあける。
- 700W程度で1回あたり1分30秒~2分程度加熱する。
- これを白~ピンクの粒が青色になるまで何度か繰り返す。
- 粗熱をとり、密閉できる容器で保存する。
不織布性のお茶パックなど通気性の良い袋にシリカゲルを入れ、お好きな用途に使ってください。
電子レンジで加熱する場合、必ず何度かに分けて加熱してください。
一度に加熱すると、シリカゲルが膨張して破裂の恐れがあります。
シリカゲルを再生させる方法【フライパン編】
電子レンジ以外でシリカゲルの湿気を失くすために便利なのがフライパンで乾煎りすることです。
普通のフライパンでは大きすぎるし、調理にも使っているので何となく使いにくい、という場合は、ダイソーで売られているフライパンを利用してみてはいかがでしょうか?
シリカゲルを再生させる方法は下のとおりです。
- シリカゲルを袋から取り出し、フライパンにあける。
- フライパンを弱火にかけ、ゆっくりとゆすりながら加熱する。
- 白~ピンク色の粒が全体的に青色になるまで加熱する。
- 粗熱をとり、密閉できる容器で保存する。
このシリカゲルを不織布でできたお茶パックなど通気性の良い袋にいれれば、好きな用途に使えます。
電子レンジとフライパンの方法をとれば、お菓子の袋の中に入っているシリカゲルは再利用できますが、実はダイソーでは食品用シリカゲルそのものを取り扱っています。
このダイソーのシリカゲルには電子レンジでくり返し再利用できると明記されているので、お菓子袋の中のシリカゲルを再利用するのが不安な場合は購入してもいいかもしれませんね!
再生シリカゲルの再利用
再生させたシリカゲルですが、さまざまな利用方法がありますのでご紹介いたします。
食品の湿気取り
再生させたシリカゲルは、もちろん食品の湿気取りに最適!
不織布に入れて中身がこぼれないように気を付けて食品と一緒に保存してください。
調味料などと一緒に入れておけば、何日かすればさらさらに戻ります。
また、乾麺・海苔などといったものも、シリカゲルの袋と一緒に密閉できるジッパー付袋に入れておけば湿気から守ってくれます。
衣類の湿気取り
クローゼットや引き出しにシリカゲルの袋を入れておくことで湿気取りとして活用できます。
下駄箱・靴などの湿気取り
下駄箱には袋に入れたシリカゲルを置いておく以外にも、ダイソーで購入できる可愛らしい小瓶やお皿にシリカゲルを入れておいても湿気取りにもなり、下駄箱が華やかになりますね。
その場合も、子供の口に入らないように気を付けてください。
靴の湿気取りには、シリカゲルを入れた袋を靴それぞれに1袋ずつ入れておけば大丈夫です。
靴の湿気は、臭いの元になったりしますので、シリカゲルでしっかり除湿しましょう。
水没したスマートフォンの応急処置
もし、スマートフォンを水没させてしまったら、本当に困りますよね。
そんなときにもシリカゲルが使えるんです。
電源を入れずに電池とSIMカードを抜き、密閉できるジッパー付の袋などに大量のシリカゲルを入れ、その中にスマートフォンを入れ、口を閉じます。
そしてそのまま丸1日放置します。
これで応急処置完了です。
電源を入れてみてスマートフォンが操作できれば大丈夫ですが、もし電源が入らなかったりおかしいなと思った場合はショップに相談ください。
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