てんさい糖、オリゴ糖、はちみつ、どれもスーパーマーケットに並ぶ甘味料です。
赤ちゃんに食べさせていい物なのか心配になりますよね。
そもそもてんさい糖、オリゴ糖、はちみつの違いは何なのでしょうか。
てんさい糖とは
てんさい糖とは、漢字で『甜菜糖』と書き、原料となる甜菜は北海道で栽培され、見た目は大根に似ていますがホウレン草と同じヒユ科の植物です。
灰汁が強いためご家庭で食べられることはなく、加工し作られる砂糖がてんさい糖です。
寒さに強い甜菜は寒冷地で栽培されるため、サトウキビから作られる砂糖に比べ、身体を温める作用があると考えられています。
てんさい糖は危険で害はあるの?
「てんさい糖は危険」や「害がある」といわれることがあります。
「てんさい糖」自体が毒なわけではありませんが、「危険・害がある」といわれる原因は2つ考えられます。
それは、原料になる甜菜(てんさい)の「農薬」と「遺伝子組み換え」です。
1つずつご説明していきますね!
農薬が使われることが多い
甜菜(てんさい)は糖分が高いため害虫の被害にあいやすく、農薬なしで育てることが出来ません。
農薬を使用していれば、それが「害」と考えられることもありますよね。
遺伝子組み換えの場合がある
日本では遺伝子組み換えされた甜菜(てんさい)の商用栽培が認められていませんので、日本産の甜菜が原料であれば安全です。
海外産のてんさい糖については、遺伝子組み換えの甜菜が原料のものも存在します。
さらに、原料が遺伝子組み換えの甜菜であっても、表示の義務がないため、「遺伝子組み換えだ」と気づかずに使用してしまう可能性があります。
遺伝子組み換えによって害虫に強い甜菜を作り、それにより無農薬栽培を可能にしているのですね。
- 日本産・・・無農薬はない・遺伝子組み換えはない
- 海外産・・・無農薬もある・遺伝子組み換えもある
遺伝子組み換えは、健康への安全性が立証されていないため危険とされています。
どうしても無農薬にこだわりたい場合は、海外産のオーガニックてんさい糖が、自然食品のお店やインターネットで購入することができますが、若干価格は高めになります。
てんさい糖は赤ちゃんに与えても大丈夫です。心配であれば無農薬のものを選びましょう。
オリゴ糖とは
オリゴは「少ない」という意味で、少糖類とも呼ばれます。
もともとは母乳から見つかった成分で、赤ちゃんの免疫力を高める働きがあります。
原料は、さとうきび・とうもろこし・甜菜とさまざまで、その種類は約20種類ほどあり、てんさい糖やはちみつにも含まれています。
オリゴ糖の効能
大人にとっても欠かせない成分です。赤ちゃんに与えても大丈夫です。
はちみつは赤ちゃんにダメ!
はちみつには『一才未満の乳児には与えないでください』と商品に記載があります。
理由は、はちみつに含まれるボツリヌス菌を摂取してしまうと、体内で増殖し、毒素を出してしまいボツリヌス症と呼ばれる感染症になってしまうのです。
乳児ボツリヌス症の症状
完全に治るまでには数ヶ月を要し、最悪の場合死に至ったケースもあります。
はちみつ以外にも、コーンシロップや黒糖にも入っているので絶対に与えてはいけません。
そもそも赤ちゃんの離乳食に砂糖は必要ありません。
早くから砂糖のような強い甘みを覚えてしまうと、味覚形成に影響を与え糖尿病や生活習慣病へのリスクが高まってしまいます。
大人でも砂糖の取りすぎはよくないですよね!
赤ちゃんには、てんさい糖やオリゴ糖は控えることをおすすめします。
はちみつは赤ちゃんには絶対にNGです。
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