「参画」は「さんかく」と読みますが、「参加」とどう違いがあるのでしょうか。日本語には同じような意味でも使い方が違うという難しい漢字が多いですが、この「参画」もそのひとつですね。そもそも参画とはどういう意味なのか?この記事では参画とはどういう言葉なのか、また、参画の正しい使い方と、「参加」との違いを詳しく解説します!
「参画」の意味は?
参画は「計画にまじわる」という意味の言葉です。
- 男女共同参画社会
- プロジェクトへの参画が決定した
- A社が事業開発へ参画
このようにビジネス系のニュースや記事で目にすることが多い「参画」ですが、「事業や政策などの計画にまじわる、加わること」という意味があります。
さらに「参」と「画」の漢字の意味を知るとより理解ができます。
参・・・まじわる、くわわるという意味の漢字。
画・・・はかりごと=簡単に言うと「計画」のことです。
ここで読み方について注意!
参画という読み方は「画」を「が」と読むこともできるので、「さんが」と間違う人が多いです。
正しくは「さんかく」と読みます。
勘違いして恥ずかしい思いをしないように気を付けましょう!
「参画」と「参加」の違いについて
参画が「計画にまじわる」という意味がある一方、参加にはどのような意味があるのでしょうか。
参加には、「ある目的を持った集まりや団体、組織に加わること」という意味があります。
参加の「加」には「加えてまじわる」という意味があります。
ここでの加わるは、あらかじめ完成している計画やプロジェクトがあり、そこにくわわる又は乗っかるという意味で使われています。
つまり、参画と参加の違いをまとめると、
- はじめの計画の段階から携わる(加わる)のが「参画」。
- あらかじめ完成された計画やプロジェクトに加わる場合は「参加」。
となります。
「参画」の正しい使い方を例文で解説!
参画の使い方は例文でみるとよくわかります。
- A社がプロジェクトパートナーとして「参画」することを発表。
- A社が開発事業へ「参画」した。
- 〇〇さんは2019年、A社の創業に「参画」した経歴がある。
- 何卒、御参画宜しくお願いいたします。
- 新規プロジェクト案件に参画させていただきたく存じます。
「参画」より「参加」がふさわしい場合もある!
「参画」も「参加」もどちらも「まじわる」という意味を含んでいるので、基本的な意味としては特に変わりがないのが事実です。
「参画」を「参加」と表記しても意味が大きく変わってしまうことはなく、差し支えないケースがほとんどです。
しかし私たちの身近な日常で使う場合、「参画」より「参加」がふさわしい場合もあります。
「参加」を使うことがふさわしいケース、それは、「参加」が「出席する」という意味で用いられる場合です。
- 子供会の集まりに「参加」した
- 職場の親睦会に「参加」した
- イベントの「参加」者を募集中です
上記のような場合、「参加」という言葉に「出席する」という意味が含まれているので、「参加」を使うことがふさわしいのです。
まとめ
参画には「計画にまじわる」という意味があります。
特にはじめの計画の段階から携わる(加わる)のが「参画」だと覚えていきましょう。
一方、「参加」はあらかじめ完成された計画やプロジェクトに加わる場合に使います。
「まじわる」という意味では同じ意味になる「参画」と「参加」ですが、正しい使い分けを覚えておかないと恥ずかしい思いをすることになります。
特にビジネスの場面で使うことが多い「参画」ですので、今回ご紹介した言葉の意味、使い分けのポイントはしっかり理解しておいてくださいね♪
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