メールや文章を書く時に「こんにちは」と「こんにちわ」、ふとどちらが正しいのか迷ってしまいますよね。
正しいのはご存知のように「こんにちは」なのですが、「こんにちわ」との違いはなんなのか、説明できる方は少ないです。
なぜ違うのかなんてじっくり考えたことが無い方が大半だと思いますが、日本人の挨拶なので知っておいて損はありません!
今回は「こんにちは」と「こんにちわ」の違い、正しい使い方についてもじっくり調査しました。
Contents
「こんにちは」と「こんにちわ」の違いは?正しい使い方はどっち?
「こんにちは」は元々「今日(こんにち)は」と書きます。
この時の「は」は助詞なので、声に出す音では「わ」と表しますが、「は」と表記します。
「こんにちわ」は声に出して話した音をそのまま表した表記です。
聞こえるままに表記した「こんにちわ」ですが、文法的には間違っていますので使用されません。
正しいのはご存知の通り「こんにちは」です。
国語でもそのように習いますし、新聞や国語辞典にも「こんにちは」が正しい表記として載っていますよね。
ではなぜ「こんにちは」が正しいのか理由についてもみていきましょう。
理由がわかれば迷っている人に説明ができますよ!
「こんにちは」が正しい理由
「こんにちは」が正しい理由については、昔の日本人の挨拶から考えるとわかりやすいです。
昔の人は「今日(こんにち)は、ご機嫌いかがですか?」と挨拶していました。
それが後半部分が省略され、「今日(こんにち)は」になり、読み方が「きょう」とも読めてややこしいのでひらがな表記の「こんにちは」に変化したのです。
3つの過程で変化した「こんにちは」
- 「今日(こんにち)は、ご機嫌いかがですか?」
↓
- 「今日(こんにち)は。」
↓
- 「こんにちは。」
なぜ「こんにちわ」と間違いやすいのか?
なぜ「こんにちわ」と間違ってしまうのでしょうか?
理由については諸説ありますが、その中からいくつかご紹介します。
理由1:「こんばんわ」が正しい表記として使われている時期があったから。
昔は「こんばんわ」は正しい使い方として使われていました。
「こんにちわ」も同じように勘違いして使うようになったというのがひとつめの理由です。
昭和21年に告示された現代仮名遣いでは、「こんにちは」と「こんばんわ」が正しいとして示されました。
昼は「は」で夜は「わ」なんて、使い分けがとってもややこしいですよね。
その後昭和61年に「こんばんわ」ではなく「こんばんは」が正しいと現代仮名遣いで告示され、無事に「こんにちは」と「こんばんは」で統一することに決まったのです。
理由2:声に出すとこんにち「わ」だから。
この理由で勘違いしている人はきっと多いですよね。
声に出した「コンニチワ」という音をそのまま書いてしまって間違って覚えてしまっているパターンです。
確かに「コンニチハ」という人はいませんが、これは間違いですので正しましょう。
他にもあった!間違いやすい「すみません」と「すいません」
「こんにちは」だけでなく、日本人がよく使う言葉の「すみません」。
これも「すいません」と表記される方多くないですか?
実は正しいのは「すみません」なんです。
これも語源から考えるとわかりやすいですが、「済みません」という言葉からきています。
- 感謝の気持ち→「大したお礼もできずに、これでは自分の気持ちが済みません。」
- 謝罪の気持ち→「大変申し訳なく、自分の気持ちがこれくらいでは済みません。」
というように、自分の気持ちがおさまらない、それでは「済まない」という意味なんです。
まとめ
「こんにちわ」は言葉の音をそのまま表記しただけで文法的には間違いなので、「こんにちは」が正しいということがわかりました。
「こんにちは」が「今日(こんにち)は」からきていたとわかれば、なぜなのか理由も理解しやすいですよね。
日本語は世界の言語の中でも特に難しいといわれていますが、日本人だからこそ最低限の挨拶は正しく覚えておきたいものですね。
特に若い世代では、あえて「こんにちわ」「きょうわ」などと「は」を使うところを「わ」に変換している場合もありますが、流行りや明るいノリでという場合があるので、温かい目でみてあげてくださいね♪
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