押し麦は食物繊維が豊富でダイエットに効果が期待できると人気の食材ですが、実際その押し麦のカロリーや糖質はどれくらいなのかはあまり知られていません。
そこで今回、押し麦が他の白米などに比べてどのくらいのカロリーで糖質を持っているのか、また押し麦ダイエットのメリットデメリットについて調べてみました。
Contents
押し麦のカロリーや糖質は実際どのくらい?
押し麦は大麦を加熱加工して平たくしたものです。
大麦より柔らかくもちもちした食感で、β-グルカンという水溶性の食物繊維が豊富なことから、ダイエット中の置き換え食品として人気があります。
では実際他の麦やお米などと比べてカロリーや糖質はどうなのかを調べてみました。
押し麦と他の食材カロリー比較
- 白米と押し麦のお茶碗一杯のカロリー
- 押し麦ともち麦のお茶碗一杯のカロリー
- 玄米と押し麦のお茶碗一杯のカロリー
白米のほうが糖質高め?押し麦とのカロリー差
押し麦のお茶碗一杯のカロリーはだいたい180キロカロリーあり、白米のお茶碗一杯分のカロリーが200キロカロリーです。
押し麦はダイエットに良いのでカロリーも白米より低いと思われがちですが、実はカロリーにはそんなに差がありません。
また、糖質も白米の100gあたりの糖質が38gに対して押し麦は32.5gなので、高糖質といえます。
ただし、押し麦は白米に比べて食物繊維が豊富ということと、β-グルカンという成分が血糖値の急な上昇を抑えてくれる働きがあることから肥満予防には最適な食材といえます。
同じ麦仲間の押し麦ともち麦のカロリー差
同じ麦の仲間でこちらもダイエットに人気のもち麦と押し麦のカロリー差は、もち麦のお茶碗一杯のカロリーは175キロカロリーで糖質はおよそ30gなので、本当にわずかの差でもち麦がカロリー糖質ともに低くはあります。
しかし、栄養素は同じで、押し麦は麦の中でうるち性という大麦を平たく加工したものに対して、もち麦はもち性の大麦なので、もちもちした食感になっています。
押し麦ももち麦も糖の吸収を抑え、食物繊維が豊富でダイエットにはむいている食材です。
食べ応えのある玄米と押し麦のカロリー差
玄米はお米を精米する前の状態で、糠と胚芽がついていることから、ビタミンミネラル食物繊維などが含まれた完全栄養食として、人気が高いです。
その玄米のお茶碗一杯のカロリーは185キロカロリーで、糖質は35gとこれもまた押し麦と大差はありません。
ただ、玄米は精米する前のお米の状態の為、通常のお米よりかたくボソボソした食感のため好き嫌いがあります。
最近では、いろいろ改良された玄米や、押し麦などと一緒になった雑穀米としてもいろんな種類がでているので、初めて玄米を食べるという方は、白米に混ぜたり、雑穀米から始めてみるとよいでしょう。
押し麦ダイエットのメリットデメリット
たいていの食品ダイエットがそうであるように、押し麦も食べてすぐ効果が出るわけではなく、長く楽しく続けることが大切です。
そこで、押し麦ダイエットのメリットデメリットからどんな食べ方があるのかを紹介いたします。
押し麦ダイエットを続けるために
- 押し麦ダイエットのメリット
- 押し麦ダイエット中の食べ方
- 押し麦ダイエットのデメリット
押し麦ダイエットのメリット
押し麦には水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維が両方入っていることで、腸内環境を改善し脂肪の吸収を抑える働きをしてくれます。
通常の白米に押し麦を混ぜて炊くことで、カロリーや糖質が抑えられるとともに、押し麦のもちもちした食感が白米だけを食べるよりも満足感を与えてくれます。
また、押し麦には銅がふくまれていることから、ヘモグロビンを生成するサポート役として、ダイエット中の貧血対策にも効果的なのです。
ダイエット中の押し麦の食べ方
押し麦だけ食べるという方法もありますが、押し麦独自のパサパサ感があるため、辛いダイエット中にはおすすめできません。
押し麦は白米と半々の割合で炊いて食べたり、茹でた後サラダにトッピングしたりスープにいれたりして食べると、押し麦のもちもち感も楽しめて、カロリー制限しながらもおいしく食べられます。
また、押し麦はおからと混ぜてクッキーにしたり、ぜんざいに加えたりとスイーツにもアレンジできるので、ダイエット中でも甘いものが食べたいときにはおすすめです。
押し麦ダイエットのデメリット
押し麦のメリットは豊富な食物繊維です。
ですが、身体に良いからと言って食べ過ぎてしまうと、消化不良を起こして逆に便秘になってしまったり、またカロリーもそれなりにあるので、太ってしまうことがあります。
押し麦はその食感を生かしてよく噛んで食べて、普段より少量の食事でも満腹中枢を刺激してあげることが大事です。
押し麦ダイエットの効果的な方法
押し麦はお茶碗一杯でも白米とカロリーはそんなにかわらないですが、食べ方によって痩せやすい体質に改善できます。
そこで、押し麦ダイエットの効果的な方法を紹介いたします。
脂肪燃焼スープに押し麦をプラス
脂肪燃焼スープダイエットとは、普段の食事をたっぷりの野菜をスープにして置き換えることで、カロリーや糖質を抑えることができるダイエットです。
ただ、野菜だけのスープに飽きてしまって続かなかったという方も少なくありません。
そこで、スープと相性のいい押し麦をプラスすることで、プラスアルファの食物繊維や栄養素に食べ応えもくわわるので、飽きずに続けることができます。
鶏肉と押し麦は相性のよい食材
鶏肉には上質の脂質とタンパク質が含まれており、コレステロールを下げる働きをしてくれて、押し麦の豊富な食物繊維は腸の動きを整えると同時に血中のコレステロール値を減らす働きをしてくれて、動脈硬化予防をしてくれます。
この二つは健康面でも食べ合わせの良い食材なので、一緒に煮込んでスープにしたり、炊き込みご飯や、鳥ハムサラダに押し麦をトッピングなどいろいろな食べ方がおすすめできます。
まとめ
押し麦は特別低カロリーで低糖質というわけではありません。
しかし、豊富な食物繊維の他に、糖や脂肪の吸収を抑えコレステロールを下げる効果があるからこそ、ダイエットや健康食品として人気が高いことがわかりました。
最近は隠れ肥満といわれ、見た目には太っていなくても、脂質異常やコレステロールが高いと言われる人たちも増えてきています。
そんな中で普段の食生活に手軽に取り入れられる押し麦は、今後ますます注目が期待されそうですね。
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