中学生の音楽科目で多くの生徒がつまずきがちなのが、ピアノの長調と短調の違いや、見分け方や覚え方ですよね。
部活動や習い事で音楽に触れている人でも、感覚的にしか理解していない人も多いかもしれません。
ピアノにおける長調と短調の違いって?中学生向けのテスト対策に見分け方や覚え方について解説していきます。
Contents
長調と短調の違いは?
ピアノの基本について
なんとなく聞き覚えのある「ハ長調」や「イ短調」などのカタカナ部分は「イロハニホヘト」つまりいろは順で音に名前を付けています。
「ドレミファソラシ」という一般的な音名は、日本語の場合は以下のように割り当てられています。
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
ハ | ニ | ホ | ヘ | ト | イ | ロ |
一般的なピアノは鍵盤が88個あります。
その一番低い音つまり左端の鍵盤が「ラ」から始まるので「ラシドレミファソ」=「イロハニホヘト」となります。
長調と短調の違いって?
長調は明るく楽しそうな曲、短調は暗くて冷たい感じの曲になる、というような印象を受けるように長調と短調は曲の印象を左右します。
では、具体的に長調と短調にはどんな違いがあるでしょうか。
長調と短調を見分けるうえで以下を覚えてください。
長調…「ドレミファソラシド(ハニホヘトイロ)」のように階名がド(ハ)から始まる音階
短調…「ラシドレミファソラ(イロハニホヘト)」のように階名がラ(イ)から始まる音階
長調と短調の見分け方と覚え方について
長調と短調を楽譜で見分けるポイント
長調と短調は、楽譜のト音記号の横に付いている♯や♭を見ることで見分けることができます。
見分けるときのポイントを見てみましょう。
- 楽譜のト音記号の横に付いている一番右にある♯や♭を見る
- 一番右の♯は「シ」、♭は「ファ」と覚える
- 楽譜の最初もしくは最後の音に着目する
ト音記号の横に♯も♭もない場合はハ長調もしくはイ短調です。
「3.楽譜の最初もしくは最後の音に着目する」を確認し、最初もしくは最後の音がドであればハ長調、ラであればイ短調になります。
長調と短調を楽譜で見分ける方法
例:左からファ♯、ド♯が付いた楽譜の場合
- 楽譜のト音記号の横に付いている一番右にある♯や♭を見る→一番右はド♯
- 一番右の♯は「シ」、♭は「ファ」と覚える→鍵盤上のド♯が階名上のシにあたる→階名上のドは鍵盤上のレ(ニ)、階名上のラは鍵盤上のシ(ロ)→ニ長調もしくはロ短調
- 楽譜の最初もしくは最後の音に着目する→最初もしくは最後の音がレであればニ長調、シであればロ短調
例:左からシ♭が付いた楽譜の場合
- 楽譜のト音記号の横に付いている一番右にある♯や♭を見る→一番右はシ♭
- 一番右の♯は「シ」、♭は「ファ」と覚える→鍵盤上のシ♭が階名上のファにあたる→階名上のドは鍵盤上のファ(へ)、階名上のラは鍵盤上のレ(ニ)→へ長調もしくはニ短調
- 楽譜の最初もしくは最後の音に着目する→最初もしくは最後の音がファであればへ長調、レであればニ短調
例外もありますが、中学生レベルではこの見分け方で大丈夫です。
まとめ
一見すると難しそうな長調と短調の違いや見分け方ですが、法則を覚えれば楽譜を見るだけで判断することができます。
慣れないうちは実際にピアノの鍵盤を叩いてみたり、鍵盤の絵を描いてチェックすると分かりやすいかもしれません。
丸覚えするよりも効率がいいので、基本をしっかり覚えて、部活動や習い事、テスト対策に活かせるといいですね。
これなら聞かれても一緒に考えてあげられそう!
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