キャンプや川遊びなど夏のレジャーでトラブルになることが多い、虫刺され。
刺されたら痒くて腫れがひどく厄介ですが、特にきついのがブヨに刺されたときです。
関西ではブトともいわれるこの虫ですが、消毒などの正しい対処をすることで、そのあとの治りが全く違うんです。
たかが虫刺されと思って、蚊に刺されたときのように甘く見て放置していると悪化して大変なことになることも!
ブヨってどんな虫?刺されたときの特徴は?
ブヨという虫の特徴は、
- コバエに似たかたちの3ミリ~5ミリほどの小さい虫で、毒をもっている。
- 渓流や草むら、キャンプ場などの自然の多い場所に生息している。
- 気温の高い日中よりも、朝晩の比較的涼しい時間帯に活動的になる。
などが挙げられます。
ブヨに刺された時は、チクッと痛みを感じることもありますが、それほどの痛みではなく気付かない人も多いんです。
しかし刺されて数時間~半日すると、激しいかゆみと痛みを感じ始めます。
そして次第に刺された口だけでなく、その周辺まで広範囲に赤みと腫れが出現します。
これほど酷く症状がでる理由は、ブヨは蚊の唾液腺物質よりも強い毒素を持っており、この唾液腺物質によるアレルギー症状が起こるためです。
アレルギー症状なので症状の現れ方は人それぞれですが、きつい人だと水ぶくれになることもあります。
ブヨに刺されたときの正しい対処法
ブヨに刺されたと気づいたときは、まず応急処置を行いましょう。
応急処置その①刺された箇所の消毒 | ブヨは刺し傷ではなく噛み傷なので、傷口が深く広いので入念に消毒を行いましょう。 |
応急処置その②毒を絞り出す | 指や爪でできる限りブヨの毒を血と一緒に絞り出しましょう。これをするかしないかで、そのあとの症状が随分変わります。 |
応急処置その③刺された箇所を温める | これは刺されてすぐに応急処置ができた場合です。ブヨの毒は熱に弱い性質なので、温めることで毒をある程度分解することができます。 |
応急処置その④もう一度消毒をする | 温めた箇所にもう一度消毒を行いましょう。傷口が広いのでそこから化膿したり、とびひになることがあるためです。 |
応急処置その⑤薬を塗る | ブヨには抗ヒスタミン薬配合のステロイド系の塗り薬が有効です。一般的な痒み止めなどの薬では効果がないので注意しましょう。 |
知らないうちにブヨに刺され、気付いたときにはパンパンに腫れていたというときは、すでに数時間たってしまっていることになります。
その場合は、炎症もすすんで熱を持っていることが多いので、温めるのではく冷やすようにしましょう。
ブヨに刺されたとき、市販薬は効くの?
ブヨには抗ヒスタミン成分配合のステロイド系の塗り薬が効くとされています。
ドラッグストアで市販されている一般的な痒み止めは、炎症のきついうちはほとんど効果がありません。
病院で処方される場合は、ステロイド系の外用薬を出されます。
ドラッグストアで扱われていることもありますが、病院で処方されるものより効果が弱い場合が多いです。
また、自分でどれを選べばいいかわからないという時は、迷わず病院を受診しましょう。
まとめ
ブヨに刺された時はその場でできる限りの応急処置をすることで、その後の悪化を防ぐことができます。
ただの虫刺されだと思って放置することは決しておすすめできません。
傷口部分が化膿してしまったり、とびひになると完治にとても時間がかかります。
そしてもう一つ大切なのは、夏のレジャーに出掛けるときには虫に刺されないようにしっかりと対策をしておくということです。
- 長袖長ズボンを着用する
- 靴下を着用する
- 肌の露出をしない
- ブヨに効く虫よけスプレーや虫よけリングを着用する
せっかくの楽しい夏のレジャーを、虫刺されで痛い思いをして台無しにならないようにしっかりと対策をしましょう!
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