ぱっちりとした二重まぶたは、やはり憧れてしまいますよね。
子どもにも二重まぶたが遺伝するといいなと考えている人もいるかもしれませんが、二重まぶたが遺伝しないこともあるようです。
二重まぶたは子どもに遺伝するの?遺伝しない確率もあるの?気になる二重まぶたの遺伝の確率についてご紹介していきます。
Contents
二重まぶたは遺伝するの?
二重まぶたは遺伝しやすい「優性遺伝子」
一重まぶたに比べ、二重まぶたは遺伝する確率が高いです。
二重まぶたのように遺伝しやすい形質を「優性遺伝子」、一重まぶたのように遺伝しにくい形質を「劣性遺伝子」と呼びます。
これらをアルファベットのAとaに置き換えることで、遺伝する確率を知ることができます。
メンデルの「優性の法則」より
・二重まぶた…優性遺伝子(AAもしくはAa)
・一重まぶた…劣性遺伝子(aa)
遺伝のしやすさは優性遺伝子A>劣性遺伝子aです。
二重まぶたは100%遺伝する?
二重まぶたは子どもに必ず遺伝するとは限りません。
なぜなら、二重まぶたの遺伝子には2種類あるからです。
二重まぶたが遺伝するかどうかは、これらの掛け合わせパターンによって決まると考えられます。
二重まぶた
「AA」…二重まぶたの遺伝子Aを2つ持つ
「Aa」…二重まぶたの遺伝子Aを1つと一重まぶたの遺伝子aを1つ持つ
一重まぶた
「aa」…一重まぶたの遺伝子aを2つ持つ
二重まぶたの遺伝パターンと確率
二重まぶた×二重まぶた
両親がともに二重まぶたの場合、「AA×AA」と「AA×Aa」と「Aa×Aa」の3パターンがあります。
「AA×AA」の場合
A | A | |
A | AA | AA |
A | AA | AA |
この場合は、100%の確率で二重まぶたが遺伝するといえます。
「AA×Aa」の場合
A | a | |
A | AA | Aa |
A | AA | Aa |
こちらの場合も、ほぼ100%の確率で二重まぶたが遺伝するといえます。
「Aa×Aa」の場合
A | a | |
A | AA | Aa |
a | Aa | aa |
こちらの場合は、75%の確率で二重まぶたが遺伝するといえます。
両親がどちらも二重まぶたの場合、ほとんどが二重まぶたになります。
しかし、両親がどちらも一重まぶたの遺伝子aを持つ場合は二重まぶたが遺伝されないこともあります。
二重まぶた×一重まぶた
両親のどちらかが二重まぶたで、どちらかが一重まぶたの場合は「AA×aa」と「Aa×aa」のパターンになります。
「AA×aa」の場合
a | a | |
A | Aa | Aa |
A | Aa | Aa |
この場合は、ほぼ100%の確率で二重まぶたが遺伝するといえます。
「Aa×aa」の場合
a | a | |
A | Aa | Aa |
a | aa | aa |
この場合は、50%の確率で二重まぶたが遺伝するといえます。
一重まぶた×一重まぶた
この場合は「aa×aa」のパターンのみです。
a | ||
a | aa | aa |
a | aa | aa |
この場合は、もともと二重まぶたの遺伝子がないので二重まぶたは遺伝しません。
まとめ
メンデルの「優性の法則」によれば、二重まぶたは優先的に遺伝される形質なので、高い確率で遺伝されると考えられます。
しかし、成長や体型の変化にともない、まぶたの形が変わることも実際にあることです。
また、両親が一重まぶたなのに子どもが二重まぶただった、という実例もあるようなので、何事にも例外があるようですね。
そういった部分も含めて、遺伝のおもしろさなのかもしれません。
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