今回は2月(如月)の時候の挨拶を紹介していきます。
時候の挨拶は時期やシチュエーションによってもふさわしい形がかわってきます。
なので今回は2月のそれぞれにおいてふさわしい形そして、案内状・招待状・礼状におけるふさわしい形を例文をまじえて紹介していきます。
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2月の「時候・季節の挨拶」は?
たとえば、1月20日あたりから~立春の前日までですと、「大寒に入り寒さが身に染みるこの頃でございますが、お変わりなくご健勝のことと存じます」や「寒中お見舞い申し上げます。」といった寒さをねぎらうあいさつです。
2月の上旬ですと、「三寒四温の候、体調管理が難しいものですが、○○様にはご健勝のことと拝察いたします。」と季節の変わり目の体調管理についてふれます。
そして、2月の下旬から3月の中旬には「春寒の候、ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。」といったように春のおとずれについてはなします。
さらに「立春の候、○○様におかれましてはますますご清福にお過ごしのこととお喜び申し上げます。」と立春の言葉をふくめた挨拶もございますが、これは節分の翌日~2月の中旬までつかえますのでとても使いやすいです。
2月の口頭挨拶で使える「時候・季節の挨拶」は?
さて、今度は口頭で使える季節の挨拶になります。口頭で季節の挨拶の場合は、手紙のときよりも分かりやすく聞き取りやすくなるように口語体をつかっていきたいです。しかし、少しあらたまった表現が求められる場合は最初の頭に漢語体を用いります。
例えば口語体にてやわらかくした文ですと、
「立春を過ぎましたが、まだ寒さが続いておりますが、皆様風邪などひかれておりませんでしょうか」
になります。
そして次に先の文の頭に漢語体をいれ、よりあらたまった形にします。
「立春の候、貴社はますますご発展のこととお慶び申し上げます。」
となります。
基本的に日常な場で時候の挨拶を口にすることはありません。しかし、口頭の時候の挨拶はスピーチなどで使われることが多いでしょう。代表的な場ですと会社の式典や、結婚式の祝いの言葉などあります。
ですが、結婚式の祝いの言葉などですと、友人代表だったり親族だったり主役に対して近しい間柄の方が話されますので、新郎新婦にたいしてあまりに他人行儀ですと新郎新婦も悲しくなってしまいます。なので、それなりに柔らかい言葉で話しましょう。
会社の式典などは柔らかすぎますと締まりに欠けますので、堅い言葉をつかうのが適切です。
「時候・季節の挨拶」の実際の例文を紹介!
案内状の例文
案内状は、そこからそのイベントが始まることになります。なので、結びの言葉は今回は使いません。日時、場所、そのイベントの内容をのせることにとどまります。
同窓会などの場合
拝啓
大寒に入り寒さが身に染みるこの頃ですが、変わりなくご健勝のことと存じます。
さて、来月は私たち……同窓会を開くこととなりました。
つきましては皆が……是非とも万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
敬具
記
日時:
場所:
ビジネスの展示会などの場合
謹啓
春寒の候、皆様におかれましてはますます御隆盛のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は来たる……を迎えます。
つきましては……開くはこびとなりました。
この○○会を開くことができましたのもひとえに……感謝の念にたえません。
当日は……予定でございます。
是非とも万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
敬具
記
日時:
場所:
招待状の例文
つづいては招待状です。招待状も案内状とおなじく結びの言葉はいりませんし、日時、場所、内容のみの記載で問題ないです。それにくわえて、返信をお願いする文を入れるのもありです。
結婚式の招待状の場合。
謹啓
大寒に入り寒さが身に染みるこの頃ですが皆様におかれましては御変わりなく御健勝のことと存じます
このたび 私たちは結婚式をあげることとなりました
つきましては 末永くお付き合いをお願いしたく心ばかりの祝宴を御用意いたしました
ぜひご出席くださいますよう お願い申し上げます
敬具
日付:
場所:
(新郎新婦の名前)
会社の祝賀会の場合
拝啓
立春の候 貴社にはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り 厚く御礼申し上げます
さて このたび小社は来る……祝賀会を開催いたします。
つきましては、ご多忙の中まことに恐縮ではございますが、ぜひご出席賜りますようお願い申し上げます。
敬具
お礼状の例文
最後にお礼状です。お礼状はさきの時候の挨拶に加え結びの言葉もあるとよいです。お礼状は案内状や招待状とちがいこの手紙をもって一連の出来事を締めるくくる手紙になります。
なので、プライベートなお相手でしたら今後の幸福や健康を、ビジネスシーンのお相手でしたら、今後の繁栄や発展をいのる言葉を結びの言葉としていれるといいでしょう。
結婚式のお礼状の場合
拝啓
三寒四温の候、体調管理が難しいものですが、皆様にはますますご健勝のことと拝察いたします。
先日はご多忙のところ……まことにありがとうございました。
今後は……ご指導いただきますようお願いいたします。
長い冬もいよいよ終わりにちかづいています。健康には十分ご留意ください。
敬具
ビジネスシーンのお礼状の場合
拝啓
立春の候、貴社はますますご発展のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびはご多忙中にもかかわらず……にご出席いただき、まことにありがとうございました。
これからも……
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
末尾ですが、三寒四温の時節柄どうかご自愛専一にてますますのご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
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