犬を飼育していると必ず行う狂犬病のワクチン接種ですが、1回ワクチンを接種したらどのくらいの間隔をあけて、どの時期に接種させたらいいのか、またそもそも予防接種は義務なのか、わからないことも多いですね。
そこで、狂犬病ワクチン接種の時期・間隔、そしてその副作用や予防接種をした後に散歩やシャンプーが可能なのか調べました。
狂犬病の怖さや、ワクチンの大切さを紹介しますね
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狂犬病とは?
また狂「犬」病とはなっていますが、犬のみが感染するのではなく、人をはじめとする犬や猫などの哺乳動物全てで感染し、人も含め発症して助かった事例はほぼありません。
その狂犬病に対抗する唯一の手段がこの狂犬病ワクチンです。
日本での狂犬病は1957年以降の報告はありません。
しかし、これは、日本での狂犬病が絶滅したわけではなく、犬への狂犬病ワクチン接種と検疫制度によるといわれています。
日本には狂犬病がないのではなく、今ただ流行っていないだけなのだと思ってください。
この病気の感染を防ぐのは、飼い主のワクチン接種にかかっているといっても過言ではありません。
実際に海外では根絶した地域もありますが、ごく限られた地域に限られています。
そして、犬などから感染した狂犬病により世界では毎年6万人近くの人が亡くなっています。
感染死亡者数の半数以上がアジア圏が占め、日本国内での感染は確認されていませんが、2006年にはフィリピンで犬にかまれて帰国後に死亡した事例も発生していますので、決して対岸の火事ではない感染症なのです。
狂犬病ワクチンの接種は義務なの?
犬を飼育している人には、3つの義務が法律により課せられています。
- 現在居住している市町村に飼い犬の届け出をする
- 飼育している犬には年1回の狂犬病のワクチン接種をさせる
- 飼い犬には鑑札と注射済票を装着する
②にあるとおり、犬を飼育している人には、少なくとも年1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられていますので、必ず接種を行ってください。
狂犬病ワクチン接種をする時期・間隔は?
狂犬病ワクチンの接種時期は4月~6月となり、毎年春には登録している市町村から集団予防接種のお知らせが来ます。
また、市町村の集団予防接種以外にも、動物病院でもワクチン接種をすることが出来るので、飼い犬の健康診断を兼ねたり、飼い犬が高齢などで健康に不安がある場合は接種をさせやすいほうで選んでください。
子犬の場合は、生後91日以上であれば接種義務がありますので、生後3カ月を過ぎたら早めに受けさせてあげましょう。
ワクチンを接種する間隔は、前回の接種から30日以上の間隔をあけ、免疫が有効な間に次の接種を行う必要があります。
狂犬病ワクチンには副作用はあるの?
狂犬病ワクチンを接種したことで起こる副作用もごくまれにあります。
顔面浮腫 | 食欲不振 |
下痢 | おう吐 |
発熱 | しこり(接種後1~2週間程度で消失) |
ただ、まれにアナフィラキシーショックを起こす場合がありますので、以前、ワクチン接種で副作用が出たり、体調が不安な場合は獣医師に相談してください。
また、狂犬病ワクチン以外でも、接種後に副作用が起きる場合もありますので、いずれの場合も接種後は安静にするのが大切です。
ワクチン接種後に散歩やシャンプーをしてもいいの?
ワクチンを接種した後は、人間と同じく安静にすることが犬にも必要になります。
ですので、ワクチンを接種した後は、以下のことに飼い主が気を付けてあげましょう。
ワクチン接種後に控えること | 控える期間 |
激しい運動
例) ・長時間の散歩 ・激しいボール遊び ・走り回らせる |
接種当日~3日程度 |
シャンプー |
また、接種する前に興奮させることもおすすめ出来ませんので、普段と変わらない生活を心がけて接種に臨みましょう。
きちんと受けさせることが飼い主の義務ね!
大切な家族を守るためにも、ワクチン接種はきちんと行いましょう!
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