「こえる」と読むことができる「超える」と「越える」の違いについてご存知ですか?
読み方は同じでも、意味は全く違っているのですが辞書などには抽象的な表現でしか説明されていませんよね。
そのため、「超える」と「越える」の使い分けや意味が理解できないという人も少なくありません。
もしかするとあなたも今まで、知らず知らずのうちに間違った使い方をしている可能性がありますよ!
今回はそんな「超える」と「越える」の使い分けや意味、時間での使い方などを紹介していきます。
「超える」と「越える」の意味は?
「超える」と「越える」のそれぞれの言葉の意味を調べてみました。
「超える」とは、ある基準を上回るときや枠や決められた中からはみ出てしまうというときに使う言葉です。
「越える」とは、乗り越える、ある時間や期限を過ぎてしまうというときに使う言葉です。
何となくですが、言葉自体の意味はわかりますよね。
しかし実際使い分けるとなると、時間の部分が特に難しく感じてしまいます。
というのも、どちらも似たような意味を持っているため何となく「超える」と「越える」の境界線がわかりにくく曖昧な使い方をしてしまいがちなんです。
この二つの言葉は、言葉の専門家ともいわれているテレビ業界でもどちらを使うか悩むことがあるんだそうです。
それほど基準があいまいで、かつ分かりにくいということがわかります。
では実際に、どのように考えることで「超える」と「越える」を使い分けることが出来るのか見ていきましょう。
「超える」と「越える」の使い分け
「超える」と「越える」の使い分けを紹介していきます。
どうすればわかりやすく説明できるのか考えた結果、実際に例文を見てもらうと理解しやすいと思ったので「超える」と「越える」の例文をまとめてみました。
「超える」の例文はこちらです。
- 親の身長を超える
- 気温が20度を超える
- 年収が500万円を超える
対して「越える」の例文はこちらです。
- 頭の上を越える
- 年を越す
- 山を越える
- 困難を乗り越える
このように、例文を見てみると違いは一目瞭然だと思います。
「超える」の例文は、数値や目に見えるものを表すときに使用しています。
数字や数値として表すことが可能なものです。
対して「越える」は、場所や時間が過ぎてしまったということを表すときに使用しています。
「通り過ぎる」「通り抜けてその先へ行く」なども「越える」の同義語となります。
この違いが理解できれば、問題ないですね!
- 峠を越えたところで気温が30度を超えた
「峠を越えた」は、場所に関する内容なので「越えた」が使われていて「気温が30度を超えた」は数字に関する内容なので「超えた」が使われています。
このようにひとつひとつ言葉の意味を整理しながら考えると、意外と使い分けも簡単ですよ。
まとめ
「超える」と「越える」の意味や使い分けについてご紹介しました。
「超える」と「越える」は、とても似ているので使いにくいかもしれませんがとにかくポイントを押さえておけば問題ありません。
- 「超える」は数字が関係していることが多い
- 「越える」は場所や時間が関係していることが多い
もちろん、例外もありますがこの2つさえ押さえていれば大丈夫です。
誤った使い方をして指摘されてしまわないように、頭の中で整理しておきましょう。
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