リトミック指導するには資格がいるの?取得方法や費用を知りたい!

リトミックを指導するにあたって必要な資格の取得方法はいくつかあります。

音楽に合わせて体を動かすリトミックは0歳から始められる情操教育として人気の習い事です。

そんなリトミックを指導する資格の取得方法と資格がなくても指導することができるのかご紹介していきます。


リトミックの資格取得方法はどこに行けばいい?

リトミックの資格を取得するために、リトミックの基本的な理念や指導方法などを学び、リトミックのレッスンを行う場合のピアノ演奏方法や身体の動きを指導する方法を習得する音楽学校やカルチャースクールなどがあります。

実際にリトミックを習いに来る生徒と同じような体験をしていないと、生徒へ実演して指導することが難しくなるため、資格取得の講座は通学制が多いのも特徴です。

 

資格取得するためにリトミックの専門知識や実技は必要ではありますが、国家資格ではないので育成機関によってカリキュラムは異なります。

音楽学校やカルチャースクールそれぞれの特色やカリキュラム、通学年数を確認した上で、ご自身の環境や目的に合った講座に申し込むことをおすすめします。

 

リトミックの資格を取得するのに必要な期間は?

リトミックの資格取得するためにはそれぞれの育成機関に定められたカリキュラムを終了もしくは認定試験を合格することでリトミック指導員の資格を取得することができます。

各育成機関の特徴やリトミックの資格取得までの期間をご紹介します。

リトミック研究センター

リトミックの考案者ダルクローズの指導理念と実践方法を元に、NPO法人リトミック研究センターが独自に開発したプログラムや教材を用いてリトミック指導員を養成する講座です。

リトミック研究センターの会員でなくても参加することのできる特別講習会が毎年春と夏には全国で開催されているので、リトミックを学ぼうか迷っている人にもおすすめです。

 

リトミックの資格取得まで

月例研修会

毎月1回の講習を年間で9回受講し、資格認定試験に合格するとリトミック指導員の資格が取得できます。

1年目 初級指導資格(3歳児)
2年目 中級指導資格(2歳児)
3年目 上級指導資格(4歳児・5歳児)
4年目 ディプロマB資格(成績優秀者は後輩の指導もできる)

 

教員養成校(東京校・名古屋校)

昼間部と夜間部(東京校のみ)があり、講習は週1~2回の受講です。

1歳から5歳までのティーチング(指導法)を学び、実際の子供たちが習っているリトミックのレッスンを見学する実習もあります。

1年目 ディプロマB(成績優秀者は後輩の指導もできる)
2年目 ディプロマA(最上級の資格で、幅広い指導ができる)

 

国立音楽院

日本で初めてリトミック指導員の養成を始めた国立音楽院では、子供向けのリトミックだけでなく、「若返りリトミック」という高齢者向けのリトミック指導員の資格も取得できます。

リトミックだけでなく、「乳幼児発達心理学」などについても学べるのが特徴です。

 

リトミックの資格取得まで

昼間部もしくは夜間部を2年間通学することでリトミック指導員の資格を取得できます。

学校法人ではないので専門士の称号は付与されませんが、最新の技術を導入したり時代の変化にも柔軟に対応できるカンパニースクールです。

 

NPO法人日本こども教育センター

リトミックの考案者であるダルクローズ自身が定めたリトミックの国際免許「ダルクローズ国際サティフィケイト」を取得された理事長の井上幸子さんが開発されたオリジナルのリトミック教材を使って指導されているリトミック講師の養成講座です。

NPO法人日本こども教育センターで行われているリトミック講師養成講座では子供たちに指導するリトミック講師の資格だけではありません。

指定された講座を受講して試験に合格すると、リトミック講師を目指す人にも教える講師になることもできます。

 

リトミックの資格取得まで

 

STEP1

1日講座でリトミックの教え方などを学びます。

 

STEP2

4~5日間で集中講習を受講後、認定試験に合格すると「NPO法人日本こども教育センター認定リトミック講師」として認定されます

三段階のうち「レベルA」を取得した人はSTEP1の講座を開催して収入を得ることもできます。

 

STEP3

STEP2で三段階の認定のうち「レベルA」「レベルB」を取得し、さらにリトミック講師として実際に教えている人のみ受講が可能です。

5~6日で30時間の講座を受講後に認定試験を合格すると「NPO法人日本こども教育センター上級認定講師」として認定されます。

さらに、試験の結果によっては「上級マスター講師」として認定され、STEP2を開催して収入を得ることもできます。

STEP2を10名以上に指導すると、STEP3の指導法を受講することができ、検定試験に合格後STEP3を開催して収入をえることができます。

 


リトミックの資格取得に必要な費用は?

リトミックの資格を取得するまでに必要な費用は講座によって異なります。

それぞれの育成機関ごとに比較してみましょう。

 

リトミック研究センター

月例研修会(初年度)

入会金  5,000円(税別)
年間受講料 28,000円(税別)
教材費 11,000円(税別)
年会費  5,000円(税別)
認定試験受験料  7,000円(税別)
合計 56,000円(税別)

 

教員養成校(東京校・名古屋校)

入会金 54,000円(税込)
年間授業料 324,000円~378,000円(税込)
教材費 55,350円(税込)
合計 433,350円~487,350円(税込)

 

国立音楽院

昼間部

入学金   200,000円
授業料(年間)   540,000円
設備費(年間)   220,000円
実技費(年間)   160,000円
催事運営費(年間)     30,000円
合計 1150,000円

 

夜間部

入学金  150,000円
授業料(年間)  440,000円
設備費(年間)  170,000円
実技費(年間)  160,000円
催事運営費(年間)   30,000円
合計 950,000円

 

NPO法人日本こども教育センター

STEP1

1日講座 15,000円(税別)

 

STEP2

受講料   90,000円(税別)
教材費   87,000円(税別)
認定試験料   10,000円(税別)
合計 187,000円(税別)

認定講師によるリトミックレッスンの見学やアシスタントを行う実習(アシスタント実習)を希望する場合は別途10,000円(税別)必要です。

 

STEP3

月謝(3ヶ月分)   39,600円(税別)×3
教材費   35,000円(税別)
認定試験料   14,000円(税別)
合計 167,800円(税別)

 

リトミックを指導するために資格はなくてもいい?

リトミックは民間資格なので資格がなくても法律的には問題ありませんが、リトミック指導員になるためにはリトミックの理念や指導方法が必要です。

子供たちに正しいリトミックを習ってもらうためにリトミックの資格は取得しましょう。

リトミックには音の変化に瞬時に反応して身体を動かす「即時反応」という特徴があります。

しかし、実際には「即時反応」の要素がないリトミック教室が存在しているようです。

リトミックはお遊戯のようにみんな一緒に決められた動きをするのではなく、音を聞いて、よく考えて、身体で表現するものです。

子供たちに正しいリトミックを指導するために、資格を取得してリトミックの指導理念と技術を持った指導員になりたいですね。

 

リトミック指導員になるための講座を決めよう!

リトミックの資格を取得するために、ご自身に合った目的や環境の音楽教室や講座に通いましょう。

具体的にどのようなレッスンをされているかは公式のホームページをご覧ください。

資格取得するまでの期間や費用もそれぞれの育成機関によって異なります。

リトミックは民間資格ではありますが、子供たちに正しいリトミックを教えられる指導員になるよう、資格は取得しましょう。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です