0歳からできる習い事のリトミックですが、どのようなレッスンをしているのか知っていますか?
リズム体操と混同されることもありますが、リトミックはリズム体操とは違った音楽教育です。
リトミック研究センターでは会員以外でも参加できる講習会があり、誰でもリトミックを体験していただくことができます。
リトミックの創設者であるダルクローズのおすすめの書籍もあります。
今回はリトミック研究センターが発行している会報誌の「Rythmiqueつうしん第185号」よりご紹介します。
Contents
リトミックを知らなくても参加できる講習会
リトミック研究センターでは、会員でない人も一緒に受講することができる講習会が春と夏(会場によっては秋)に開催されます。
「リトミックという言葉以外は何も知らない」という人でも受講できる内容になっているので、リトミックに興味があれば、ぜひ参加してみてください。
実際に3月と4月に行われた春季講習会では、世間一般的によく知られている曲を使ってリトミックを体感する活動をしました。
それ以外の春季講習会での行われた内容をご紹介します。
- 音楽の変化(急に音が止まったり速くなったり)に反応したり、音楽を表現する
- 言葉とリズムをセットにして、子供が音楽的に言葉を覚えていく過程を体感する
- ピアノが苦手な人でもできる使う指は2本だけの即興演奏
- 音楽の知識がなくてもリトミックの表現を入れた演奏方法
- リトミック研究センターのオリジナル教材を使う活動
上記以外にも、幼稚園や保育園、音楽教室の先生など子供と接するお仕事の人がすぐに実践できるリトミックの指導法や、子供の状態を見ながらリトミックの内容を変えながらレッスンするコツなどもあります。
リトミックのレッスンに含まれている要素
リトミックは音楽に合わせて身体を動かしますが、そこにはリトミックの特徴的な3つの要素があります。
即時反応
突然の声掛けに合わせて身体を動かす(即時反応)練習では、いつ合図があるかわからない状況でも柔軟に対応し、慣れてくると合図の数が増えても頻繁に対応することができるようになります。
集中と繰り返し
集中して長い時間繰り返すことで無駄な動きがなくなり、神経中枢と筋肉のバランスがとれて、イメージと実際の動きが結び付き表現がスムーズにできます。
自由な表現
イメージ通りに身体を動かすことによって、自由に表現できるようになります。
思い通りに身体を動かせることの満足感や喜びを感じて、感受性や想像力を得ることができます。
自由に身体を動かすことができるということは創作や創造性を高めることにも繋がっています。
リトミックとリズム体操の違いは?
リズム体操は音楽に合わせて身体を動かし、みんな同じ動きをします。
リトミックとよく似ていますが、リズム体操には「即時反応」や「自由な表現」はありません。
リズム体操は身体の表面でできる動きを利用してリズムを身につけます。
リトミックは身体の表面だけでなく、音楽特有の表現を取り入れて身体の内側にある心でリズムを感じる教育です。
身体と心の両方でリズムを感じることによって自由な表現ができると、リトミックの創設者るダルクローズは考えていたようです。
リトミックとリズム体操の違いは音楽表現や自由な発想ができるかどうかにあります。
このような表現は後にピアノや楽器を習う場合にも活かすことができます。
リトミックについて書かれた本
イギリスでリトミックが盛んに行われていた1930年頃にリトミックの創設者ダルクローズの著書「リトミック・芸術と教育」が出版されました。
教育法としてのリトミックはすでに完成しており、「リトミック・芸術と教育」を読むことでリトミックについて深く知ることができます。
「リトミック・芸術と教育」では特別支援としての教育や音楽療法のような発展をしていく過程についても理解できるでしょう。
リトミックとは何なのか、どういう教育法なのかが気になる人は全音楽譜出版社から出版されている「リトミック・芸術と教育」をおすすめします。
リトミックを体験して学んでみよう
リトミックではどんなことをするのか気になる人はリトミック研究センターで春と夏(会場によっては秋)に行われる講習会を受講してみましょう。
リトミックについて全く知らなくても楽しめる講習会です。
実際にレッスンをする時に含まれるリトミックの要素は3つあります。
- 即時反応
- 集中と繰り返し
- 自由な表現
混同されがちのリトミックはリズム体操ですが、あきらかな違いがあります。
- リズム体操は身体の表面を使ったリズム運動
- リトミックは音楽的な表現を使って身体と心の両方で行うリズム運動
リトミックについて深く知りたい人はリトミックの創設者であるダルクローズが書いた「リトミック・芸術と教育」(全音楽譜出版社)を読んでみてください。
ダルクローズが考えたリトミックをより理解して、子供たちの教育へと利用することができるでしょう。
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